悩み

ちょっと前にも書きましたが、自分のやりたいことは、すっごい基本的な部分のBPRのコンサルティング(というのもおこがましい)。
会社には定時より少し前に来て、定時には100%フルスロットルで仕事を始められるようにするとか、メールが来たらとりあえず返信をするとか、会議は事前に目的とゴールをセットして、時間通りに始めて時間通りに終わらせるとか、仕事は優先順位をつけて取り組むとか、期限はきっちり守るとか、期限に送れそうだったら事前に連絡するとか、Excelは出来るだけキーボードで操作するとか、そういうこと(最後は自分の趣味な部分も若干あり)。かっこよく言うとProfessional Disciplineであり、ありていに言えばケジメ。どういうケジメを持たせたいか、ということを企業のトップマネジメントと話をして、導入することを考えていますが、最終的に伝える内容というのは、日本で言えば新人研修で教えるような内容。

で、何を悩んでいるかというと、「個々のケジメを考えて、伝えるのはそれほど難しくないけれども、どうすれば定着させられるのか?」ということ。

自分が企業のマネージャー職であれば、少なくともその部下の行動というのは基本的に常に把握できるので、原則を教えつつ、実際の業務でしつこく指摘し続ければどうにかなる気がする。

ただ、外部の立場だと、教えること以上にできることはあまり無いような気がする。てか、これは研修の講師といったほうがもういいかもしれない。

で、こういうものすごく基本的なことというのは、朝起きたら顔を洗う、というレベルの話なので、これまでの振る舞いに大きく影響される。慣性の法則。ということで、教えたとして、理解されたとしても、実行に移すこと、さらにそれを継続することというのはとても難しいと思う。研修で習ったけど、結局何も変わらなかった、というのは、よくある話なわけで。

自分が仕事として取り組む以上、「やったけど結局変わりませんでした」的なことは(たとえそれでお金がもらえたとしても)あまりやりたくない。でも、外部として出来ることにも当然限界がある、ということで、どうしたもんかなぁと悩んでいるところです。(ケジメと人事評価制度をリンクさせる、というのが一つの方法ですが、そこまで手を広げるならば、ケジメを出発にするのではなくて、人事評価全体の話からスタートして、企業のあるべき人材像を作る、といったことから始めるほうが良い。でも、そういう話を、大上段に構えて持ち込むと、受け入れられにくいのでは、という気がする。そもそも、自分が実現したいのは、別に人事評価制度云々ではなくて(人事評価制度のコンサルティングというのも、個人的にはそれはそれで面白いテーマではあるのだけれど)、要は「ちゃんと仕事しようよ」というレベル。)