IBMのプロボノチームがケニア政府の電子政府マスタープランを作成

http://www.nation.co.ke/Tech/-/1017288/1213698/-/12vwcgw/-/index.html

IBMはCorporate Services Corps(CSC)という自社内でのプロボノ組織を持っていて、自社のエキスパティーズを活用して世界中でIT・ビジネス・行政のアドバイスをしています。

プロボノCSR・ボランティア、どう呼んでもいいのですが、ポイントは、あくまでビジネス創出プロセスの一部に組み込んでいること。例えば今回の、ケニア政府の電子政府マスタープラン作成に携わることで、ケニア政府の業務プロセスを把握することやキーパーソンとの人脈ができているはずで、今後のケニア政府ビジネスにとどまらず、ケニア全体でのビジネスにとって大きな資産になりますし、そういうことを念頭に置いて仕事をしているでしょう(少なくともいっぱしのビジネスマンであればそういう視点で仕事に臨むでしょう)。

他にもIBMが進めるスマートシティの構築というビジネスを念頭に置いた、アフリカの都市のスマートシティ化のコンセプト設計支援などをCSCで行ったりしています。「Smarter Cities Challenge」という名称で、全世界100都市について、IBM社員が公共機関職員やボランティアスタッフと共に共同で、都市運営の効率化を目指します。事業の対象は、医療、教育、治安、運輸、通信、予算管理、エネルギーなどで、一都市に付き40万ドル程度の技術・サービスが提供されます。アフリカだと、ケニアのマカコスが対象になっています。

極言すれば、将来のビジネスのために、若干のタダ働きをするという意味においては、通常のビジネスでの営業活動を本質的には全く変わらないですし、逆にそういう位置づけだからこそ、こういった活動が継続的に続けられるのだと思います。