開業届けを出してきました

現在はメールマガジンの発行のみですが、それに加えて帰国後は日本企業へのコンサルティングなども行うことを考えていました。

どういう組織にするべきかはかなり悩みました。株式会社にするか、LLPにするか、はたまた個人事業主にするか。現在および近い将来の事業規模を考えて有利なのは明らかに個人事業主。取引をする上での信用度を考えれば、株式会社。

結局、個人事業主として始めることにしました。個人事業主でも仲間を集めて複数人で仕事をすることは出来るし、屋号を使うことで、一応組織として対外的には認識してもらえるし、何よりも手続き面、税制面での有利さが大きい。信用度については株式会社等に比べれば劣りますが、そもそもコンサルティング業は個人勝負のところがあるので、当面はこれで行こうと思った次第。

手続きはきわめて簡単でした。今後、個人事業主で起業する方のために手続きを参考までに書いておきます。まず、個人事業主として仕事を立ち上げるために最低限必要なのは、税金周りの手続きだけということです。それ以外は、とりあえず考えなくてよろしい(社会保険雇用保険が必要になれば、保険関係の手続きはもちろん必要。)税金は、国に納める分と県に納める分があるので、国税庁出先機関である税務署と、都道府県の税金関連を扱う都道府県税事務所に向かいます。

税務署や都道府県税事務所に向かうにあたり準備しておくモノは、印鑑のみで大丈夫。提出書類等はダウンロードで事前に手に入れることも出来ますが、現地で書けますし、書く量も全然多くないので、その場でわからなかったら担当者の方に聞きながら書けば十分。

行く前に考えておくべきことは、以下の点。
・事業を行う住所
・屋号を使うなら屋号(●●事務所、のようなもの。会社名みたいなものですね。)
青色申告するかどうか(若干手間はかかるもののその分管理がきちんとすることになるし、何よりも税金面で有利なのでするのがベター)
・事業の概要(どんなことをするか。)
・開業日

税務署の場所は、こちらから検索可能です。
都道府県の事務所は、それぞれの都道府県ごとに異なるので、都道府県名+税事務所でGoogle検索すれば簡単に出てきます。

上記で考えておくべき点、印鑑、税務署、都道府県税事務所の場所を確認したら、いざ届出。まずは税務署にいって、「個人事業の開廃業等届出書」と「所得税青色申告承認申請書(青色申告をする場合)」を記載します。窓口に行って「個人事業主として事業を始めたいので届出に来ました」というと、紙を出してくれて、書き方も教えてくれます。それぞれ2枚ずつ記載して、提出。1枚は税務署用、もう一枚は自分用の控えです。

提出したらその場で担当者の方が記載事項を確認して(自分の場合は1枚10秒くらいでした。超素早い)、特に問題がなければ受付印を押された控えをくれるので、それを受け取って終了。

次に、都道府県税事務所へ。こちらでは「個人の事業の開始等の報告書」というものを提出します。雰囲気は、上記の税務署とあまり変わりません。ただ、ここで、先ほど控えとしてもらった紙を見せる必要があるので、順序としてはこちらを後にする必要があります。これも簡単に記載して、すぐに終了。

結局、全部あわせて15分くらいで終わってしまいました。ものすごくあっけないけれど、個人事業主だとこんなものです。

昨日はその届出が終わった後、銀行口座を開設しました。資本金の振込みをしなければいけないし、今後は仕事関係の資金の出し入れは個人とわけたほうが管理上望ましいので、すぐに講座を開きに行きました。銀行口座は、個人事業主の場合はあくまで個人保有の口座として開設されますが、口座名義人のところに屋号を入れることが出来ます。フォーマットとしては「屋号名」+「個人氏名」です。このような形で口座を開設するためには、個人事業主として事業を営むことを証明できないといけないので、通常の個人の本人確認書類に加えて、先ほど税務署で作成した書類などを必要とします(屋号名義での公共料金の領収書などでもいいのですが、事業開始前に口座は開くことが多いと思うので、税務署で作成した書類が一番だと思います。)

14時58分というきわめてギリギリの時間に銀行に入りましたが、どうにか間に合って15時30分には手続きが完了。

これで、事業を始める本当の基礎の基礎部分はどうにかできました。来年1月1日付けで、いよいよ事業を開始します!(屋号名は1月1日のブログで発表させていただきます。)