日本人会忘年会

もう、そんなシーズンなんだなぁとしみじみと感じました。夏に比べればもちろん冷え込んでいますがそれでも20度を切ることはまずないし、ほぼ毎日晴天が続いていると、とても冬、特に年末の時期に差し掛かってるとは思えない。

日本人会の忘年会は、ダカールのホテルでにぎやかに行われました。在セネガルの日本人は250人くらいらしいのですが、そのうちの100名以上が集まったとのこと。立食かと思いきや、結婚式の披露宴のようにテーブルに着席してご飯を食べる。子供がかなり多い(参加者の1/3くらいという話も)だったので、立食じゃ辛いですよね。まあ、子供は元気よく走り回っていたから、座ってご飯を食べられてうれしかったのは大人の方かもしれない。

久しぶりに「余興」というものを見ました。これまた結婚式の披露宴らしく、一人は津軽三味線を引き、もう一グループがソーラン節。日本にいると逆にこういう本当に「和」なものを余興として見ることは少ない気がする。津軽三味線、ソーラン節、ともにセネガルに来て初めて見ました。ちなみに津軽三味線奏者は日本から来ている交換留学生で、昨日我が家と他の日本人の方も交えて一緒に食事をしました。その夜から結構な腹痛にやられて病院にも行ったようだけれど、無事三味線を弾ききっていた。すごい。

日本人が多く集まる機会というのは、帰国前のあいさつとしてもいい機会でした。ダカールでは、比較的引きこもりだったのと、外に出ても学校の同級生と絡むことしかなかったのでそもそも日本人とはそれほど知り合いではないのですが、それでもこういう機会にちゃんと話が出来て良かった。

MBAの同級生とも実はその前に気持ちよくあいさつを済ませました。2月に来て以来、フランス語がほぼ喋れないという状態だった日本人を心温かく迎え入れ、学校での心の支えにもなってくれました。こちらに来る前も、セネガル人に対して悪いイメージは持っていなかった(だからこそ来たのですが)けれど、この10か月を通じて、自分の思っていたことは正しかったと思っています。もちろん、交友範囲が狭いだけかもしれないけれど、少なくともその範囲内のセネガル人達は、少し時間にはルーズだけれど、それを補って余りある心の大きさを持っている人々でした。日本に帰ることを本当に残念がってくれていたのも、うれしかった。

今回の留学で得たものはいろいろあるし、それは今後さらに熟していくものだと思うけれど、来て本当に良かったと、津軽三味線を聞きながら思いました。