タバスキ当日

いよいよ(セネガル人が)待ちに待ったタバスキ当日。

我が家は4階建てアパートの最上階に家があって、周りはほぼ平屋建てなので、道端の様子が結構遠くまではっきりと見える。

朝8時頃から、羊の辛そうな鳴き声が聞こえてくるので窓の外を見てみると、羊が捌かれ始めていました。道端に穴を掘って、その上に羊を連れて行って、羊の喉元をナイフのようなもので切って、その穴の中に血を流して、動かなくなったところで羊を移動させて、しばらく置いておく。動かなくなったところで、皮をはいで、解体、という作業が、午前中いっぱい続きます。

今日は仕事があまりにも忙しかったので外に出ることはかなわなかったのですが、窓から見るだけでも十分様子がわかりました。

それと同時並行で、捌かれた肉が少しずつ焼かれ始める。結構離れているのだけれど、羊の焼かれる匂いが漂ってきます。

意外なことに、昼間も夜も、町は至って静か。宗教的なお祭りとか何かの集会があるときには、結構な音量で演説なのかカラオケなのかよくわからないような集まりが延々を続くのですが、今日は全くそういうのは無し。黙々と、羊を食しているのだと思います。

生まれて初めて、羊が捌かれるのを目の当たりにしました。頭では、いつも食べている肉というのはこういう犠牲の上に成り立っているというのはわかっているつもりでも、やはり目の前で裁かれて、命を絶たれるというのを見ると、より重く感じます。感想としては月並みですが、受け取ったものは重いです。

ムスリムはこういうことを子供のころから、毎年伝統行事として行うんですね。直前に羊を購入して捌く家はともかく、数か月に亘って家で飼い続けて、タバスキの日に捌くとなると、慣れ親しんだ羊の命を絶つことになる。想像でしかないですが、子供としてはこれは相当に重い儀式なのではないかと思います。もちろんそのうち慣れるんでしょうが、それでも、こういう経験をしてきた子供たちというのは、そうでない子供たちよりも、命や食べ物のありがたみを、切実に感じるようになるのではないか、そんなことを思わされました。

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今日のつぶやき@Twitter

西アフリカ地域への深海油田投資額が過去10年で急上昇。2000年は15億ドル。2010年は156億ドル。http://ow.ly/3by5q

トルコの副首相がナイジェリアを訪問。ナイジェリア政府は、石油分野への投資を歓迎すると表明。ちなみに過去3年でナイジェリアを訪れた日本の政治家の最高位(?)は、2008年外務副大臣http://ow.ly/3by6o

デロイトのアフリカ担当者「中国とアフリカ諸国の2国間協定数は上昇していて、米国も欧州も短期的には追い越すことが出来ないだろう」なお米国輸出入銀行は、去年1年間で8億ドルを41のサブサハラアフリカ諸国に投資。http://ow.ly/3by6Q

ケニアのEquity Bankでシステム更新に予定以上の時間がかかり、2日間預金・引出が出来ないトラブル。システム更新は週末で終わると予定していたので、顧客には周知が無く、非難が。http://ow.ly/3by79