言わんこっちゃない

おとといのブログで、セネガルの電力供給が最近特に不安定になっているという話をしました。
その中で、メンテナンスとかがあるときにはちゃんと前もって言っておくことが、信頼につながるということを書きました。

そんな中、昨日の報道によれば、イスラム宗教指導者が電力供給停止に対抗して、「電気会社がきちんと電気を供給しないように、我々も請求書が来ても料金を支払わない」などと言ったり、電力供給不足に怒った市民が、「もう問題を解決するためのソリューションは、タイヤを燃やすだけだ!電気会社の職員は、エアコンが効いている部屋にいて我々をあざけているのだ」としてタイヤを燃やすデモ行動や、バスが4台破壊されたりと、不満が爆発している模様です。

http://www.jeuneafrique.com/depeche_afp_20100930T114834Z20100930T114828Z_senegal-nouvel-appel-a-ne-pas-payer-les-factures-d-electricite.html

http://www.seneweb.com/news/elections2007/article.php?artid=35947

こういう時こそ宗教指導者が、「まあまあ落ち着いて。向こうには向こうの都合もあるからしょうがないよね。ここはひとつ我慢しようよ」的な役割を果たすべきだと思うのですが、先頭に立っちゃってますね。。。

まあそれはそれとして、やはり電力会社への利用者の信頼というのは重要で、こういう市民の不満が募れば料金回収が滞るのは当然ですし、その結果として設備投資が遅れて余計電力供給が先細る、という悪循環に陥る。(たぶん東京電力が一日5時間の慢性的停電を起こしたとしたら、市民はもちろん不満は持つとは思うけれど、ここまで過激なことにはならないと思う。日本人の国民性というファクターもありますが、やはり電力会社への信頼感は大きい。)
だから、今からでも遅くないから、悪い情報は少しでも早めに出すとか、今何がどうなっていて、今後どうなるかを説明したり、ということが必要なのだと思うのです。国営企業で、料金を払わなければ電気を止める、ということをいくら言ったところで、払われなければ最後に困るのはやはり電気会社ですからね。

そして、巻き添えを食ったバス会社は、この損害を電気会社に請求でき、、、ないんだろうなぁ、きっと。かわいそうに。。。