ルワンダの投資環境

少し前の世銀のレポートで、外資参入規制について途上国87カ国の実態調査がなされたものがあります。
http://iab.worldbank.org/

それを引用したルワンダの記事によると、87ヵ国中ルワンダはもっとも投資環境の良い国だったとのこと。例えば、
外資企業は、国際貿易をしないのであれば外資であることによる特別な手続きは必要とせず、国際貿易のためのライセンスも1日で取得が可能。
・投資許可は、ルワンダが用意している外資優遇策を取る場合にのみ必要。
外資企業は、外貨建預金口座をルワンダ内に持つことが可能。
・最低資本金の規制無し。
外資企業が有限責任会社をキガリに設立する場合、3日で設立が可能。

この外資企業の設立については、ルワンダ開発委員会(Rwanda Development Board)が設立関連の手続きについてすべて引き受ける「ワンストップショップ」の役割を効率的に果たしているとのこと。

また、会社設立手続きはすべてWebに掲載されているとともに、電子登記も1時間以内で可能。

こういう手続き関係は、地味ではありますが、投資をする際には重要なポイントだと思います。特に、手続きがきちんと公開されていて手続きがWebでできるというのは、本当に大きな魅力。こういう情報がネットに載っていなければ、外国企業が参入しようとする際に現地の弁護士を雇うしかないですが、弁護士という高スキルを持っている人材が限られたアフリカではそれだけで多額の出費になります。

こういうことをきちんとやっている国というのは、それだけ無駄が減るわけだから、最初は整備が大変でもその果実は確実に得られると思います。少なくとも、こういう類の公式レポートが「勝手に宣伝」してくれるわけで、その意味は大きいと思います。