アフリカにおけるインド勢力の拡大

インドも、その天然資源需要の伸びを背景に、アフリカ諸国の多くに触手を伸ばしています。日本では、アフリカの資源を食い漁っているのは中国だ、という報道が多いですが、インドもしっかり出ています。中国と違うのは、ODAではなくて民間企業による出資が多い点でしょうか。

今日付けのニュースで、ザンビアでインド企業(TAURIAN Manganese Limited)が5千万ドルをマンガンの精錬プラント建設のために投資を行うということが発表されました。
http://www.times.co.zm/news/viewnews.cgi?category=11&id=1285056449

また同社は、マンガンに加えて亜鉛、銅、ダイヤモンド、金などの生産も行う予定としています。

同社と同系列の会社(Dharni Sampda Private Limited)が西アフリカを中心に活動しており、マンガン、ウラン、コルタンといった金属類をコートジボアールや、ニジェールシエラレオネで探索、生産しています。それ以外にもアルセロールミタルがセネガルに進出して鉄鉱石採掘を模索したり、タタスチールがコートジボアールで鉄鉱石の探索のために投資を開始したり、国営石油企業のONGCがガーナで石油生産の可能性を当局と交渉するなど、最近の西アフリカでの活動の活発化には目を見張るものがあります。

従来は、東アフリカのインド人コミュニティ(印僑)によるビジネスが、アフリカにおけるインド人の活動として注目されていましたが、今やインドの勢いは、天然資源だけを見ても、アフリカの西側にまで達しているのです、というお話でした。そういえば、昨日のブログで言及したBharti Airtelは、天然資源ではないですが、アフリカで勢力を伸ばす民間企業の代表例ですね。