高所得者向け産婦人科(分娩なし)というビジネスモデル

我が家がダカールでお世話になっている産婦人科ですが、欧州での経験も有する女医さんで、当然英語が喋れます。待合室はとても静かかつ清潔だし、診察室と設備もピカピカ。

この前行ったときに、この先生から患者への張り紙が掲示されていて「携帯に直接連絡してくるのはやめてください。また、携帯に連絡をされても、仕事中、夜中など出られない時間がありますので、緊急時は近くの病院へ、そうでない場合には、病院の番号へ」というお知らせが。

まだ2回しか行ったことがないですが、待合室は結構混んでることも考えあわせれば、おそらくこの先生は本当に人気があるし、この病院は、儲かっている。

面白いのは、この病院では、分娩は行わないこと。あくまで、出産までの定期検診だけ。こうすることで、設備投資額は押さえられる一方で、少ない投資額を環境の整備や検査機器につぎ込んで顧客の治療体験の質を上げることで、高い診療費を支払える優良顧客を集められるから、極めて効率的。優れたビジネスモデルだなぁと感心した次第。

なお、定期検診はこれまでのところ月1回で8000円。セネガルの一人当たりGDPが1,000ドルくらいなので12か月で割るとでちょうど83ドルなので、大体同じくらい、という水準。すごくざっくりですが、1か月の収入全部持って行かれるくらいなので、高所得者層しか行けないですね、やはり。