THE YES MEN

って、知ってますか?私は、知らなかったです。

アメリカの団体なのですが、社会に悪影響を与えているとこの団体が考える企業や政府組織の「マネ」をして、その企業・政府組織にあたかも所属しているかのようにして、公的な場で、それらの企業・政府組織を批判するということをしています。

「マネ」というのは、たとえば「偽のウェブサイトを作る」。そのウェブサイトを通じて講演や番組出演が彼らの団体に依頼されるので、その依頼に対して答える、と。

彼らがターゲットにするのは、たとえばWTOとかBPとかエクソンモービルとか。

WTOのケースでは、彼らはhttp://www.gatt.orgという偽サイトを作っていて、このサイトを通じて多数のアクセスが実際にあり、その中に講演依頼が入っていたので、WTO職員のふりをして講演をした、というものです。

また、ダウ・ケミカルというアメリカの化学会社があるのですが、この化学会社のインド子会社であるユニオンカーバイド社が、1984年に死者1万人以上を出した大事故を引き起こしています。THE YES MENは、ダウ・ケミカルのフリをしていたところ、イギリスの放送局BBCから、ダウ・ケミカルのPR担当者として、事故20年経過後のコメントを生放送で求められる、というようなこともありました。(すごい。)

日本にいるときには知らなかったので、紹介したいと思ってこのエントリーを書きました。詳しくは、こちらのサイトから。
THE YES MEN公式サイト:http://theyesmen.org/
wikiのTHE YES MENの解説:http://en.wikipedia.org/wiki/The_Yes_Men
WTOのフェイクサイト:http://www.gatt.org/