観光列車と砂漠ツアー

午前中は、レザー・ルージュ。

チュニジア中西部ではリン鉱石が取れるのですが、そのための輸送鉄道路線を活用した往復1時間半程度の観光鉄道があります。フランス製の味のある列車です。
(レザー・ルージュHP:http://www.lezard-rouge.com/

レザー・ルージュというのは赤いトカゲという意味。山の中をくねくねと上っていくのでそのような名称が付いているらしい。

車内の様子はこんな感じ。飲み物を出すちょっとしたバーカウンターもあります。

出発して15分くらいは街中をゆっくりと走ります。ところどころで、子供が鉄道と併走してお金をねだったり、沿線から手を振られたり、ということが続きます。

その後は、ひたすら山の中。切り立った崖の間を縫うように、時々トンネルを通って通過したりしてどんどん奥には入って行きます。途中、2箇所ほど見所で列車が止まって写真撮影などが出来ます。切り立った崖は、列車のガイドさんいわく100mくらいはあるようです。間近で見ると圧巻です。

50分ほどかけて、終点のリン鉱石採掘工場に到着。リン鉱石を含んでいるであろう土砂を運ぶ貨車が並んでいました。帰りも、ほぼ同じような時間をかけて戻ります。

ホテルに帰ってからしばし休憩し、夕方からは砂漠ツアーに出発。
砂漠ツアーは大きく3つのパートに分かれていて、1.塩湖ドライブ、2.砂漠ドライブ、3.らくだ乗りの順に楽しみます。ということでまずは塩湖へ。

トズールという街の近くには、巨大な塩湖があります。雨が降る時期には水がたまるらしいのですが、今の乾季シーズンはカラカラに乾いていて、通行可能になっています。そこをひた走る。
空港からホテルに行くために通った道を時速120kmくらいでもどり、急に減速したと思ったら、何の標識もないところで、急に曲がり、塩湖に入っていきます。乾いた塩湖は、湖底が極めて堅くなっていて、まるでアスファルトで舗装されているような感じ。途中降りてみて、地面をなめてみたら、確かにしょっぱい。

まっ平らな塩湖。

地面アップ。

かけら。なめるとしょっぱいです。

塩湖のドライブが終わった後は、すぐ近くの砂漠でドライブ。ドバイとかに行くとポピュラーだと思いますが、砂漠の砂丘を車で走り回ります。こういう遊びがあることは知っていましたが、予想以上にとても楽しみました。砂丘を結構なスピードで上がって、結構な角度(間違いなく30度はある)を下ってまた上る、というのは、ジェットコースターに乗っているのと変わらない楽しみがあります(ジェットコースターに乗ると、ガタガタガタガタと上っている間は上しか見えなくて、頂上についても下に下り始めるまでは降りる先が全く見えなくてドキドキしますよね。それと同じで、レールとか無い分緊張します)。

またこの砂漠では、スターウォーズの撮影があったらしくて、そのセットがそのまま残っているので立ち寄って見物して、最後のらくだ乗りへ。

日没の時間に合わせてらくだに乗りました。らくだに乗るのは2回目ですが、相変わらず、らくだが立ち上がる瞬間&座り込む瞬間は、体感30度くらい前のめりになるので力が入ります(しかも今回は、ムスメを抱っこ紐で前に抱えていたので、落とさないように気をつけないといけなかったし)。らくだの搭乗時間は30分くらいで、砂丘に到着。

砂丘には夕暮れの30分ほど前に到着。靴を脱いで、砂丘を走り回ってはしゃぎつつ、夕暮れを待ちます。モロッコモーリタニアの砂漠も同じサハラ砂漠ですが、こちらのほうが粒が大きくて、歩き回ると足の裏が気持ちよいです。

僕を乗せてくれたらくだ。

月が出てきました。

そして夕焼けの時間。砂漠に沈む感動的な夕焼け!とはならない。地表近くがぼんやりとしていてくっきりとしたサンセットにはならない。でもやっぱり、何にも無い地平線に太陽が沈むのを見るのは、そしてそれを砂漠で見るというのは、とても気分がいいです。

夕焼け。

なかなかアクティブな1日でした。