賄賂を値切る

先日、ビザ申請手続き最中にあった出来事。
アマス君の運転で色々なところを回っていたのですが、ある交差点で警官に止められました。
ダッシュボードから何やら紙を取り出して警官に見せるアマス君。そのうち、何やら言い合いが始まってしまい、何かまずいのか?と思っていたら、アマス君の免許証が取り上げられてしまった。
そうしたらアマス君が一言

「お金を払って、取り返してくる」

明らかに、罰金を払うという雰囲気ではない。
賄賂を渡して来る、という雰囲気がぷんぷん。何か面倒くさいことをしようという感じではなく、「ちょっとその辺でジュース買ってくるよ」くらいな雰囲気で行っているのが、ある意味すごい。

まあ自分じゃないし、セネガル流のやり方でもあるんだろうと車の中で待っていたら、3分くらいで帰ってきた。

自分「で、何がどうなったの?」
アマス君「今乗っている車のナンバープレートが、欧州のプレートになっていて、それが見つかってしまった。一時滞在だと別に欧州のプレートのままでもいいんだけれど、こっちに住むということになると、本当はプレートをセネガルのに変えないといけない。でも、それが、1000ユーロもするから、アホらしくて変えてない」
自分「まあ確かに1000ユーロは高い。。。でも、一応法律違反なんだよね?」
アマス君「うん。まあそうだ」
自分「結局、いくら払ったの?」
アマス君「最初向こうは、6,000CFA(1200円)を払えって。で、そんな金は持ってない、と言ったら3,000CFA(600円)に値下げしてきた」
自分「いきなり半額ですか。」
アマス君「で、そんな金は持ってないと言ったら、2,000CFA(400円)に値下げをしてきた。」
自分「すごい。最初の3分の1じゃん。で、2000CFAで手を打ったの?」
アマス君「いや、そんな金は持ってないともう一回言ったら1000CFA(200円)に値下げしてきたから、そこで手を打った」



賄賂を、6分の1に値切ったよ、この男。



ということで、明らかに自分のほうが立場が悪いにも関わらず、賄賂を値切ってしまう力強いアマス君。
セネガルで起業することはあっても、警官には決してなるまいと思った瞬間でした。