notre esprit (5) 「使命感にdriveされる」

好きこそものの上手なれ、という言葉があります。確かに、自分が面白い、興味がある、ということは苦労してでも、時間を忘れてもやる。いやいややらされている人、なんとなく惰性でやっている人よりは、自分を突っ込むことができるので、確実に成果は上を行くと思う。
ただ、人の好き嫌い、興味関心って、結構移ろい易いものではないかなと思う。面倒なことを乗り切ることは、好きであればできると思うけれども、どんな障害があっても乗り切る、といったような粘り腰は、「好き」「面白い」だけでは難しいのではないか。
そこで、好きなことをする人、よりも成果を上回るのは「使命感を持って取り組む人」、ではないかと思っています。好き、嫌いにかかわらず、これをすることが自分の使命であり生きている理由であり、自分以外にこれをやるベストな人間は存在しない、というのを本気で信じ込んで取り組むことができる人は、面倒くさいこと、つまらないこと、大きな障害があっても、乗り越えられるだけの粘り腰(=コミットメント)を持っていると思うし、中長期的にはそういう人のほうが成果が出ると思う。
自分が作る会社も、「好き」で仕事をするのではなく、「使命感」にdriveされて仕事をするような集団にしたいと思います。実際問題、社員全員が「好き」というレベルで会社の仕事をこなすだけでも十分困難であり、社員全員が「使命感」というレベルで会社のmissionとvalueに共感することはきわめて難しい。さらに、入社時点のみならずその後もずっと共感し続ける集団を構築・維持するのは奇跡に近い理想かもしれませんが、少なくともそういうことが見込まれるような人を惹きつけるmission、valueをきっちりと作り、自社にjoinする時点では将来にわたってそれらを共有できるような人を採用対象にしたいと思っています。