神田昌典 全脳思考

元々興味があった本。友達が貸してくれたので読みました。

内容としては、目次とは異なりますが大まかに言って、1.論理思考「だけ」ではダメなわけ、2.マーケティングにおけるストーリーの重要性、3.全脳思考モデル、3.Creativie problem solvingの4つに分けられます。

それぞれがこれまでも頭には入っていた事ですが、改めて復習できて、また、来週に論理思考の研修を控えているというタイミングで読めたので良かった。
とくに、1.の、既存の論理思考のモデル(3C、4P)だけではダメであるというのは激しく同感。

これらを基礎知識と知っていて、必要に応じて使うのは大事なことだし、全く何も手がかりがないときにとりあえず使うというのはいいと思いますが、無理矢理これに当てはめるとあまりいい事はないし、ありきたりの結論しか出てこない。

以前のコンサルティングファームでもこれらのモデルは学びましたが、同時に、これらのモデルだけではクライアントに刺さる提言ができないと何度も言われたし、同僚の間では、「こういうモデルは既にクライアントも承知しているから、こういうのを最終アウトプットの段階で使っていること自体、コンサルトしてはダメだ」という話をしていました。

こういうモデルを知っている必要がないという事ではなく、こういことを知った上で価値を出す為に知恵出しをするのですが、その知恵出しを促進する方法がわかりやすく書かれている良書であるという印象を受けました。

知恵出しのプロセスが具体的に書いてあるので、実際に活用する際に手元においておきたいので、自分でも買おうかと思います。