notre esprit (2) 「研修は、受講者レベルを揃えた上で、成長目標を明確にする」

来月、丸々2日間をかけて、自分の年次周辺の社員に対して、問題解決/クリティカルシンキングの研修があり、本日事前配布資料をもらいました。
MECEとか、3C、4Pとかの説明とその練習課題、及び応用のケースだったので、こういう考え方を知らない人向けの研修だと思います。

内容の必要性はわかる。
知っている人向けに、復習の機会を与えるというのも有意義だ。
他の人の意見を聞くというのもあまりない機会だからいいかもしれない。

だけど、、、丸2日間は長くないですか?

一応コンサルティングを職業にしてきた自分としては、仕事忙しいのに、なんでこんなのに(と言っては失礼ですが)2日間も費やさないといけないのだ、と不満たらたら。
(自分が全部完璧にできると言いたい訳ではないし、たまに復習する事も上記の通り大事だと思います。だけど丸々2日はやりすぎ。)

さらに自分以上に不思議なのは、対象社員の中に、数ヶ月前にMBAから返ってきた人が何人もいるということ。どう考えても、彼/彼女たちがMBAで学んできた事で今回の研修がカバーされる。というか、MBAの肝ですから。ということで、ロジカルシンキングの研修の対象社員構成が既にロジカルでない。

一方で、幸か不幸か(というか自分からすると「不思議な事に」ですが)、こういうことに全く触れてこなかった人もいる「かも」しれない。でもだったら、そういう人だけを対象にすればいい。できる人とできない人を混ぜると、相当うまく授業を管理しないと、誰かしら不満を持つと思う。小学6年生に九九を教える、という状況に近い。

研修をする際には、ちゃんと、受講者のレベルを揃えて、かつそれらの人がどういう事をできるようになるかを明確に示し、評価するという事が極めて重要ということを再認識しました。

ちなみに今回は、上司が人事部に掛け合って研修を受けなくてもいいように主張までしてくれたけれども受け入れられなかったので、甘んじて受講し、他の人の成長に貢献できるような発言をできるだけ多くするとともに、他の人がどういう事を考えるのかを、じっくりじっくり聞いてきます。