ソルボンヌと本とラーメン

ルーブルの後は、ソルボンヌ大学をちょっと見て(荘厳な建物に感動)、本屋さんをめぐって洋書を探索。
日本で洋書を買うと腹が立つほど高いので、こっちで買えればいいなと思って、いくつか探したのですが、まず英語の本を売っている本屋さんと言うのが恐ろしく少ない。ソルボンヌ大学に行ったのは、大学自体を見たかったというのもありますが、きっと大学の近くだったら英語の専門書を大量においている本屋があるだろうという目論見ゆえだったのですが、ことごとくフランス語。結局、大学の近くの本屋さんで「国際関係論の洋書をおいていそうな本屋ってどこにあります?」と聞いたら、コンコルド広場の近くの本屋さんを紹介されました。がっくし。

その後、いくつかの本屋さんをめぐったのですが、私が欲しかった紛争予防に関する本はゼロ。まあ、この分野自体が相当下火になっているし、Amazonで探してもそれほど数が出てくるものではないので、まあしょうがない。その代わりに、2冊ほど本を購入。一冊は、The First 90 Days、もう一冊は、Jungle Capitalists。前者は、「新しくマネージャーになった人が、最初の90日で成果を出すにはどうしたらよいか?」を書いた本で、後者は、アメリカのバナナ会社のコスタリカにおける労働市場開拓・搾取に関するノンフィクション。

今回の転職に限らないですが、転職・異動・昇進など、環境が変わった場合、最初の3ヶ月が勝負。これは私の中での価値観であると同時に、いろいろな人が似たようなことを言っています。アメリカ大統領が最初の100日間は記者が甘く見てくれるという期間が暗黙の了解としてあるというのはご存知の人も多いだろうし、大前研一も確かそんなことを言っていた気がします。
ということで、今回の転職に関しても、最初の3ヶ月で如何にして成果を出すかということは考えているのですが、そのときに偶然この本を見つけたので、参考になる部分があるかもと思って、購入。英語も簡単そうだし。ただ問題は、90日以内に本を読み終わるのか?という点ですが、、、
後者は、グローバリゼーションの一面を小説チックに書いているので、気楽に読めてかつある程度事実も追える上に、コスタリカという国でバナナ農場を見てプランテーションというシステムに良くも悪くも衝撃を受けたので、そういう意味でも面白そうということで購入。

本を購入した後は、早めの夕食。ラーメン食べました。
パリにいるのに何してるんだ、という声があちこちから聞こえそうですが、さすがに1ヶ月以上日本を離れているといい加減日本のものが食べたくなるし、そうでなくても、海外でラーメンを食べるというのは、ラーメン好きからするとある種の実験でもあり楽しみなのであります。あとは、他のフレンチに比べて高くないのも、よい。

ということで、メトロのOpera駅近くの「札幌ラーメン」という暖簾が出ているお店でラーメンを試食。頼むのは塩ラーメン(ラーメン店のクオリティを知るには塩が一番ですから)。感想としては、60点くらいかな。まあ普通に食べられるのですが、麺がのびるのを避けるためか短めに麺をゆでているのはいいものの、それが若干短すぎな感があるのと、スープがしょっぱい。フランス人相手にはこれでちょうどいいんだ!と言われると何もいえないのですが、少なくとも日本人相手にはしょっぱすぎだと思いました。