オルセー美術館展

今日は、上野の都立美術館に行って、オルセー美術館展に行ってきました。
平日だと言うのに、結構な混み具合。順路上には列が出来ていて、自分のペースでは中々じっくりと観れないくらいでした。きっと、休日はかなり混雑すると思う。入り口の看板に「入場規制中です」っていう表示も出せるようになってたし。

今回は、19世紀の作品が中心で、有名どころの作家としては、フィンセント・ファン・ゴッホクロード・モネ、アンリ・ファンタン=ラトゥール、ジャン=フランソワ・ミレーなんかが居ます。

気に入ったのは、ゴッホの「アルルのゴッホの寝室」と、アルフレッド・シスレーの「洪水と小舟」
「アルルのゴッホの寝室」は、普通に、ゴッホの寝室を描いているのですが、そこで使われている色使いが、なんだか楽しそうな、うきうきさせるような感じがするんですよ。ベッドの木枠とか、テーブルとか、椅子とかが全般的に黄色をベースにしていて明るい感じがするし、ベッドの上の布団の一部がビビッドな赤だったり。専門的なことは、さっっっっっぱりわからないのですが、なんとなく観てて楽しくなってくる絵。

もう一つのシスレーの「洪水と小舟」は、洪水を引き起こした大雨が去った後、晴れた空の下で町中が水に浸っているのですが、その上で小舟に乗った人を描いています。個人手金不思議だなーと思うのは、この絵を見る限り、街にはかなりのダメージを与えた洪水みたいなのに、絵の雰囲気がとても明るい。空の色、バックの建物の色、木の色、水の色、どれもが明るい。普通、こういう状況だと、かなりブルーになってしまうのが普通だと思うし、そうすると絵も勢いそういう雰囲気を醸し出してしまうものだと思うんですが、そういうのが全く感じられない。むしろ、からっとした諦めと、「水に浸った町もいいもんだなー。小舟で異動するのも、趣があっていいねぇ」みたいな、そんな雰囲気が感じられる。その辺が、災害後の絵にもかかわらず、何となく楽しい雰囲気にさせてくれるのかなと思いました。

ということで、めったにないのですが、上記2枚の絵葉書を購入。家に飾ろうと思います。

他にも、モネの「トルーヴィルの海岸」、タールマンの「エッフェル塔に向かう4人の男」、ガラの「未来の宗教のためのさまざまな神殿」等々、面白いなぁと言う絵・写真・彫刻がいくつかあったので、個人的にはおススメです。ただし、休日は間違いなく大変な混雑になるので、それを覚悟していくか、むしろ平日午前中だけでも休んでいくとかしたほうがいいかも。