頭の体操

今日は、今までのインタビューノートをまとめつつ、示唆出し。
「示唆出し」というのは、集められた情報から、プロジェクトの目的に照らし合わせて何がいえるのか、というのを考える作業。

例:
プロジェクトスコープ
 ある製造業A社のコスト削減
得られた事実
 製造部門は、製品Xについては、故障が少ないものを作るべきだと思っている
 営業部門では、製品Xが高すぎると認識している

ここから、言えそうなことは、例えば、こんな感じ。
・製造部門と営業部門のコミュニケーション、特にQCDに関する意識合わせがうまく行っていないのではないか?
・そのため、内部での無駄なコミュニケーションの内部調整コストがかかっており、それがコストに結びついているのではないか?
・また、製品のコンセプトが営業部門に伝わっていないことで、製品の「ウリ」が誤解されていて、その結果として、無駄なコミュニケーションコストが、顧客との間にも生じているのではないか?
・コミュニケーションギャップをなくすような、対策を採ることで、コスト削減に加えて、より顧客に対して訴求することが出来るのではないか?

とまあ、こんなようなことを、得られた事実を一度構造化したあとで、レゴのブロックのようにくっつけたり切り離したりして「何かプロジェクト的に意味のあることは言えないか?」を考えるのが、示唆出し、という作業です。

なので、
・時間をかければ、(逓減していくものの)かけるだけ出てくる
・論理的思考力と創造性が要求される、頭の体操。
・苦しいけど、「あれとこれを組み合わせると、、、あ、実はこんなこと言えるんじゃないの!?」的なものが見つかると、すんごく嬉しい。コンサルタント冥利に尽きる
という性質を持つ作業です。

そして、今回の私のプロジェクトでは、マネージャーがどんどん示唆や仮説を出しちゃっているので、少しは自分も「キレのある」示唆を出さないと、評価されない。。。ということで、今日はもう少し頭の体操を続けようと思います。