Tambacounda到着

ガソリンスタンドのお兄さんが教えてくれた4時間には、程遠い、8時間ほどかけて、Tambacounda到着。ここから、次の中継地点、Dar-Salamに向かう。
街中にある、バス・タクシーの共通ターミナルのようなところを、garage(ギャラージュ)というのですが、バスの到着したところは、普通の道端なので、とりあえずgarageではない。なので、近くにいたお兄ちゃんを捕まえて、garageまで行く方法を聞くことに。
このお兄ちゃん、ラッキーなことに少しだけ英語が喋れるので、自分の相当イマイチなフランス語と交えてどうにかコミュニケーションをとり、近くにいたタクシーにgarageまで行ってもらうようにお願いしてもらった。結局、このお兄ちゃんの懐には一銭も入らないのに、チップも何も要求されなかった。少し、すがすがしい気分になる。
garageに到着後、程なくして、目的地Dar-Salamを通過する7プラスを発見し、そいつに乗ることに決める。終点まで行くと4500CFAで、途中までしか行かないから、まけてよ、とお願いするも、無理。ま、向こうとしては、4500CFA×7人で1便あたりの収入を見込んでるわけだし、自分以外にもお客さんは多数いるから、ここでディスカウントするメリットは向こうには全くないから、当然の結果として、納得。
その後、そのタクシーの近くにいたお兄さんと出発まで喋りこむ。(7プラスは、7人揃って満員になるまでは出発しない。)
どうやら、ちゃんと自分が相手をしたのが、相当うれしかったようで、お昼ご飯とコーヒーをおごってもらった。どこで、チップを請求されるのか、ずーっと警戒していたけど、結局最後まで無し。
さらに、このお兄さん、なぜか、自分のID(日本で言うところの、住民基本台帳のカードみたいなやつ。)を自慢し始める。しかも、「IDを交換するんだよ、おれたちは。」と繰り返す。
え、それって、IDの偽造のこと言ってるんですか????と思っていたけど、どうやら違うらしくて、選挙のことを話していたらしい。
選挙会場に行って、自分のIDを見せると、投票用紙がもらえて、それで投票をする、ということを言いたかった様子。
それで、少し選挙の重要性、選挙方法に関する話をしていたところ、彼から、こんな言葉が出てきた。



「この地域には、自分の家族が住んでいるから、きちんとしたOfficer(行政官)は重要だ。だから、そのOfficerを選ぶ選挙に参加することは、とても大事だと思うし、それに参加できることを幸せに思う。」


とっても、シンプルだけど、分かりやすい。選挙というものの本質とその重要性をしっかりと踏まえた言葉だと思います。
こういう言葉を、普通の若い人が、普通に話すような社会は、少しずつではあるにせよ、確実に成長していくと思います。がんばってほしいし、こういう思いに応えられるような、手助けがしたいと思いました。

ほどなくして、7プラスがいっぱいになり、Tambacoundaを出発。1時間半ほどの滞在でしたが、なんだか、いろいろと感じ、考えさせられる滞在でした。