Niokolo-Kobaに向けて、Dakar出発

Niokolo-Kobaまでは、Dakarから中継地点のTambacoundaまでバスで移動。その後、次の中継地点のDalsalamまでは、7プラス(7人乗りの乗り合いタクシー)で移動して、最終目的地のNiokolo-Koba国立公園の宿泊地Simentiまでは、ヒッチハイクか、ホテルに電話して有料の迎えタクシーを捕まえる、というスケジュール。

夜中の12時に来い、というガソリンスタンドのお兄ちゃんの従い、23時ころにホテルをチェックアウトして、ガソリンスタンドにタクシーで向かう。
行ってみると、確かにバスを待ってる人が、たむろしているし、お昼にあったお兄ちゃんもいたので、どうやら正しそう。程なくして12時になるも、もちろんバスはすぐにはやってこない。隣に座った、大学で英文学の教授をしているというおじいちゃんと話し込む。
そのおじいちゃんの話によると、どうやらバスは2台来るらしくて、おじいちゃんは2台目に乗るつもりだとのこと。なんのことかさっぱり分からないので、もう少し聞いてみると、乗車システムが明らかになる。
1.事前に予約をして、リストに名前を書く。
2.バス会社の人が、リストの順に名前を呼んで、名前が呼ばれたらバスに乗り込む。
とのこと。





リストって、何のことですか・・・?






お昼に行ったときには、何も要らないって言ってたのだが、要するにこのリストに名前がないと、座ることはおろか、乗ることもできないのね、ということが判明。
ならば、ここはバスに頼らず、もともと使おうと思っていた7プラス(7人乗りの乗り合いタクシー)にしようかな、ということを話したら、ちょっと待ってろ、とおじいちゃんがバス会社の人のところに言って、なにやら話を始める。その話の結果、自分の席は、ちゃんと確保してくれるらしい、ということになりました。
でも、ですよ。
バスが2台きて、バス1台に仮に50人が乗れるとしても、最大で100人な訳だ。


今の、ガソリンスタンドには、どう少なく見積もっても150人は集結しています。


ということで、バス会社の人に直接自分で話して、本当に席が確保できるのか、確認することに。
話をしてみると、どうやら、昼間の3時ころにガソリンスタンドに来たのですが、その時点ではすでに予約するには遅すぎる、ということだったみたい。でも、ちゃんと予約必要かどうか確認したし、12時に来れば乗れると明言したのだから、自分の席を確保するのは、バス会社の責任だ、ということを何度も繰り返すと、結局、どうにかしてでも席を確保するから、といわれる。
それ以上話をしてもしょうがなそうだったので、とりあえずリストの呼び出しまで待って、ダメならその時点で7プラスに変更することにする。バスよりも7プラスのほうが高いから、その差額は絶対に出させるつもりで。

1時半過ぎに、バスが到着。

荷物の積み込みに相当の時間がかかったものの、2時半くらいから、最初のバスの呼び出しが始まる。もちろん、自分の名前は呼ばれない。。。
2台目の呼び出しが始まる。このころになると、隣に座っていたおじいちゃんと結構仲良くなってて、「おれの名前が呼ばれるはずだから、そうしたら一緒について来い。乗せてやるから。」なんてことも言われる。
で、おじいちゃんの名前が呼ばれました。
とんでもない人込みで、あえなくおじいちゃんにおいて行かれる。。。
というか、このあたりになってくると、リストに載っていようが載っていまいが、お構い無しにバスにとりあえず乗り込んじゃえ!っていう人がバスの乗車口に殺到していて、騒然となっている状態。
で、おじいちゃんは車内に消えていった。
しばらくすると、少し様子が変わってきて、どうやらリストの呼び出しが終了したらしい。でも、車内にはいくつか席がある。ということで、とりあえず乗り込んじゃえ!な人達が、必死の形相でバスに乗り込もうとしている。
って、自分もすっかりその一人ですが。
さらに、よく見てみると、乗りたがってる人は、手にお金を持って、金額を言って、バスに乗り込もうとしているみたい。要するに、賄賂を渡して、乗り込んじゃおうと、言う魂胆。
なるほどー。と感心してみていると、さっき、自分に席を確約したおにいちゃんがいたので、「どうにかして、席に乗せろよ。」と問い詰めたところ、「とりあえず、金よこせ!」と言われる。
なんで、俺が払わなあかんねん、と思いながらも、2000CFAを渡したところ、少し自分の前に道ができてきて、さらに先ほど一度バスの車内に消えたおじいちゃんが、中から出てきて、手を貸してくれて、どうにか乗り込むことに成功。
その後も、車内で微妙に席の確保合戦があったものの、どうにかして、自分の席を確保できて、ひとまず一件落着。
バスに乗るのに、ここまで苦労したのは、初めてです。。。

ところで、自分は、荷物を預けずに持っていたので、足元に置こうと思っていたのですが、自分の席に行ってみたら、微妙に足元の隙間が足りない。そして、網棚も使えない状況だったので、、、
重さ10キロ強のバックパックを抱えたまま、バスで移動することに。。。なんだか、江戸時代に、悪いことをして、正座させられた上に、石を詰まれた罪人になった気分。絶対エコノミークラス症候群になると恐怖におののきながらのバス出発を迎えました。