セネガルの漁業

モーリタニアで、一部の例外を除いて10月1日から2か月間の商業漁業が停止されることになりました。
http://www.afriqueavenir.org/en/2010/10/04/mauritania-imposes-two-month-break-in-industrial-fishing/

この商業漁業の一時停止は、漁業資源保護の目的で、モーリタニア海洋・水産研究所が強く推奨しているもので、15年前から定期的に行われているようです。

ところで、MBAの同級生と話をしていたら、セネガルも漁業資源は減少しているとのこと。以下の記事によれば、「white grouper」は、1971年には6万トン獲れたのが、1999年には7千トンにまで減少し、2007年時点ではほぼ獲れていないとのこと。
http://www.worldfishing.net/features/new-horizons/senegal

上記の記事でもそうですが、原因としてよく挙げられているのはoverfishing(獲りすぎ)。日本も含めて各種援助機関が、沿岸で漁業を行うセネガル人に対して漁獲量の管理方法を指導したり、漁業保護区を設定するなど、様々なアクションを行っているようです。

ただアフリカ沿岸では海外の漁船による違法操業が多いようです。同級生によれば、日本が海上保安庁の巡視艇やヘリコプターを使って監視できるのとは違い、アフリカではそれらを監視・取り締まることが出来ないので結局どうしようもない、という話もしていました。

作物が移動しない農業と違って、海洋資源保護というのは、沿岸国だけではどうにも対処のしようがないことが多く、地球温暖化と同じように多国間の協力が必要ですね。

特に、漁獲量の制限枠を設けるだけではなくて、ソマリアの海賊と同じように、違法操業を食い止めるための措置(監視・取締)についても、多国間が共同で行うことが肝だと思います。例えば、頭の体操レベルですが、海域を区切って、そこの海洋資源の取り分に応じて、その海域の監視、取り締まりを行う資金を拠出。監視・取締は利害が対立しない第三国が行う、というのはどうか。その際、上流、下流の概念も取り入れる。手間暇・お金がかかるけど、漁業資源とどっちを取るのか、という判断の問題だと思います。

あと、上記の漁業資源についても、天然資源の「鉱区」みたいな考え方ってできないのかな。漁業権を販売すると。もしそういう枠組みが既にあるのであれば(もしいくはこういうスキームが存在しえない理由があれば)、ぜひとも知りたいです。

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今夜から、ポルトガルに行ってきます。6泊7日。
仕事をしながらの旅行になりますが、出来るだけのんびりしてくるつもりです。
ブログは、ポルトガル旅行ネタonlyになるかもしれませんが、あしからず。

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Twitterでもネタ的なニュースを呟いていますが、自分の備忘録代わりにその日のブログにも掲載します。

丸紅がガーナ政府とメタノール事業化調査の覚書を締結。石油採掘に伴う随伴ガスを利用。 http://ow.ly/2Oypv

ガーナで模造繊維商品の焼却。模造対象は海外ブランドではなくて地元ブランド。中国からの輸入品と見られているけれど、ガーナブランドを中国で模造してガーナに輸出するって、なんかすごい。
http://ow.ly/2OIks

Barkleysガーナが、地元企業家グループを中国に2週間派遣。日本にも来てほしいが、まずは日本側が行かないとイカンね。http://ow.ly/2OIyW

携帯競争激化で、タンザニアARPUが年初と比較して、40%減。携帯キャリアはきついだろうなぁ。。。http://ow.ly/2OIHs

モザンビークの携帯SIM登録義務化で、最大キャリアのmCellは、オンライン登録を可能に。ケニアではなかなか進んでいないが、さてどうなるか。 http://ow.ly/2OJ4p

ウガンダで輸出金額が一番大きいのは、Hima Cementというセメント会社。520億ドル。ウガンダの輸出先は、1位南部スーダン、2位ケニヤ、3位ルワンダ。独立してないのに、既に「南部」スーダンと。http://ow.ly/2OJKJ