参院選とW杯決勝

まずは参院選。今回の参院選比例区と、前回の衆院選比例区の得票率を比べると、こうなります。

前回(2009/08)   今回(2010/07)
民主党:42.41%   民主党:    31.60%
自民党:26.73%   自民党:    24.10% 
              みんなの党: 13.60%
合計: 69.14%    合計:     69.30%

(前回結果は、wikiより。今回結果は、開票率99%時点(現時点)でのNHKの速報ページより)

政党の比例区での得票率を現時点での政党支持率と見て、推論をした結果も含めて、今回思ったのは以下の3点です。
1.前回選挙で、自民→民主に流れた大都市圏の有権者を自民は拾えなかったことに加えて、大都市圏での自民への支持率はさらに下がった
2.みんなの党は漁夫の利を得た格好だけれど、それなりに今後やるかもしれない

前回の自民党の大敗が「歴史的大敗」であれば、少なくとも政党単位・全国での得票数単位で見れば、民主からの流出数を回復できなかったばかりか、今回はさらに支持率が下がっているわけで、確かに小選挙区議席を確保したものの、谷垣さんはそんなに喜んでいる場合ではないのではないか、と思います。そして、地方の一人区での自民党の快勝(=地方では自民党の支持が上がった)ということも考え合わせれば、都市部での自民党支持は実はかなり下がったのではないかと思います。

そして、みんなの党は、完全にその漁夫の利を得た形。
みんなの党への投票というのが、単に「自民党民主党もだめだから」なのか、「政策がいいから」なのかは判断が難しいところだし一概には言えないと思いますが、重み付けとしては、前者6:後者4くらいではないかと。民主党の得票が無党派層(より「ダメじゃない」ところに入れる)から来ていることから考えると前者ですが、他の少数政党がみんなの党ほど躍進していないことを考えると、後者もそれなりに理由があるのではないかと思います。だから、今後、自民党and/or民主党がそれなりにうまくやっていったとしても(すなわち、前者の重み付けが小さくなったとしても)、政策の良さである程度支持を拡大していけるのではないかと思うし、その土台を固めたということで意義深い選挙戦だった。もちろん、今後の成長は、国会等できちんと仕事をすることが大前提ですが。

次はW杯。
スペインは、初戦敗退というジンクスを乗り越え、見事優勝!日本を破ったオランダには優勝してほしかったですが、まあしょうがない。オランダの監督の抗議も分からなくは無いですが、オランダのラフプレーが相当目立ったので退場が一人で済んでいた事だけでもラッキーだと思うし、決定的チャンスが最低1回あったのそれを外してしまったのだから、自力で勝るスペインが結果として勝ったのは順当ではないかと(もちろん、当の本人はそんなことは思えないわけですが。)
今回は、日本と韓国が決勝トーナメントに進んだから、次回大会でのアジア枠もどうにか今回同様には維持されそう。今回は、日韓のときよりも多くの試合を見たせいか、かなり楽しむことが出来たし、興味もわいてきました。次回大会がかなり楽しみです。