試験終了

とりあえず試験を終えることが出来てほっとしました。普段ペンを握らないのに、今日は6時間以上使ったので、ペンだこちっくなものが出来ました。いつまでたっても、試験っていやですね。以下、備忘録。

・Corporate Finance
純化されたB/Sを見て、ちょっとした所見を述べるのと、いくつかの前提条件に基づいてPLのプロジェクションを作る問題。どちらも内容的には極めて簡単だったので、分析内容の記述と、新規投資プロジェクトのプロジェクションの計算(5年分×12項目=60項目)とNPVの計算が間違ってなければ、それなりに取れたはず。
ビックリしたのが、ケースのB/Sが債務超過の会社だったこと。しかも借入はゼロなので、売掛金と買掛金のギャップだけでキャッシュを維持しているというすごい会社。新規投資とか5年のプロジェクションとか言っている場合かと。そしてこれがまた、事実に基づくケースというのがすごい。

・Human Resource Management
有能な人々が続々と流出している会社で、真因を探るにはどういうことをしたらいいか?という問題(How does the company discover what is really driving the people going out the door?)
Talent Managementに必要な要素(明確なポリシー、評価システムとのリンク、Senior ManagementのInvolvement)がちゃんと整って運営されているかとか、従業員満足度評価をしてどういう分野(Burke-Litwinの12分野)が従業員から見て問題であるかを認識するとか、労働市場と比較して対抗できるレベルのCompensation & Benefitを出しているかという3点について述べました。多分、落ちることはあるまい。

・Intercultural Management
面白いケースでした。アフリカの電力会社の話。ちょっと長いです。

1960年の独立前は、旧宗主国主導の電力会社だったのが独立を機に、国が80%の資本を持つ電力公社となった。2000年までそれなりには運営してきたものの、工業化の進展による工業向け電力需要の伸び、生活水準向上による民需の伸びに伴って、本格的な新規投資が必要となった。
だけれども、新規投資に必要なお金は無い。また、汚職が蔓延していることもあって、この際組織改革も必要。そこで政府は、渋々ではあるが、民間に株式を売却して資金を捻出することに。入札の結果、新たなパートナーは北米の民間企業。(51%が北米民間企業、49%が政府)
この民間企業から派遣された新経営陣は、組織構造改革、幹部の挿げ替え(ほぼ全員が北米の民間企業出身者となった。みんなアフリカ経験ゼロ)、成果主義評価の導入、異動制度の変更、などなどを導入することにして、説明会を実施。
説明会が一通り終わって少したつと、トラブルが続出した。例えば、大統領官邸のような首都のその中でも重要地帯の停電が頻発するようになってしまった。また全国的な電力供給量も以前より減少した。
これを見た政府は、6ヶ月以内に状況を改善するか、さもなければ国からの退出を経営陣に要求したところ、経営陣の流出と更なる電力供給量の低下を招いてしまった。

これがケース。
これに対して、民間企業への株式売却の意思決定を評価したり、何が原因でトラブルが起こったのかを評価したり、トラブルに対する政府の対応を評価する、というのが問題。
株式売却に関する意思決定は、ファイナンスの手段として国内投資家がダメなら海外でもしょうがないかなと思う反面、オペレーションの急激な変化をもたらさないような制限をかける仕組みを用意しておくべきだったのではないか、ということを記載しました。
トラブルの原因は、一言で言うと、オペレーションポリシーの変化に伴って発生した業務効率の低下と、それに対するマネージャー人の対応の悪さ、対応の悪さは、ワークスタイルの概念が違ったことによって、実際のオペレーションの方法だけでなく心理的な壁が出来てしまったことが大きいと記載。
トラブルに対する政府の評価は、電力供給は国の一大事ではあるけれど、普通に考えればいきなり出て行けということはせずに、株主は同じでもとりあえず経営陣の刷新を図るとか、政府側からも経営陣に人を入れるとか、そういう方法を取るべきではないの?ということを書きました。
という感じなので、これも落ちることはないかなという感触。授業で習ったことは全く使わなかったけど。。。