サービスを形に落としてみた

明日の授業で、クラスメートにちょっと見てもらうべく、MBA後に起業するとしたらこれかな、というビジネスのアイデアを紙に落としてみました。一応出来た。
先日書いたふわふわ感はすっきりと解消。ふわふわ感の原因は、自分がやりたい、ということを、変にキレイにまとめようとして一般的な枠に当てはめて提示しようとしたから。自分のやりたいこと、実現したいこと、実現できたらこういういいことがありますよ、というのを素直にぶつける形で纏めたら、少なくとも自分の中では腹に落ちるストーリーが出来たような気がします。

提供サービスは、一言で言うとBPRで、「ちゃんと」仕事が出来るように方法論を教えて、かつ導入にもお付き合いするというもの。あるべきプロセスと現状を比較して、そのギャップを埋めるというのが本質的なサービス内容ですが、日本人であるという強み、先進国企業や、インドでもグローバル展開している企業を経験してきた強みをもとに、「ちゃんと」というキーワードを前面に押し出しています。(「ちゃんと」というのは、「適時適切に、状況状況で求められている若しくは期待されている振る舞いを取ること」というように解釈しています。)

なぜここに至ったかといえば、シンプルに、自分自身が「もっと『ちゃんと』仕事してくれよ。。。」と途上国の顧客に対して何度もボヤいてきたから。これまで途上国相手に仕事をしてきて、一番「ああ、この人たち損してるなぁ」と思ったのが、メールでのレスポンス。やたらと反応が遅かったり、反応が返ってきてもこちらの期待と違っていたり。期限を守らなかったり、返事が全く来なかったり。こういうことってすごーく小さいことですが、これができると出来ないとでは、こちらの印象は全く違うし、何よりもビジネスのスピード感が変わる。ちゃんとした会社相手だったら10できることが、同じ時間で1しか進まない、というくらい違う。

もう一つの理由は、これで競争力が間違いなく上がると思う一方で、この仕事スタイルの変更には、巨額の投資が必要ないということ。技術もいらない。基本的には、仕事の仕方に関する知識と、やる気だけ。こんなに安上がりにすむ競争力強化方法があるのに、手をつけないのはもったいない。逆に言えば、リソースが少ない途上国だからこそ、それを最大限に生かして競争に勝ち残るためには、こういう部分に手をつけていく必要がある。

「反応が遅いのはアフリカだから、しょうがないか」という側面は無きにしもあらずではあるし、現在はそれでも企業は生き残れると思いますが、今後はそうは行かないと思います。経済成長に伴って、国際競争力を持った企業がどんどん乗り込んでくる(はず)なので、今は良くても、今後の競争で勝ち抜けなくなるから。そして、国際競争力を持った企業というのは、程度の差こそあれ、こういう基本的なところはしっかり抑えてる(でないと、国際展開なんて出来ない)。

組織の生産性が上がれば、積み重なって、国の生産性も上がるはず。ひいては、貧困削減へ、という自分が思い描いていたストーリーにダイレクトに結びついたので、本当にすっきりしました。

ということで、「ちゃんと」した仕事が出来るようになって、組織の生産性が上がるようにすること、これがサービスの内容。あとは、これがどれだけ受け入れられるのか。往々ににして、やりたいことと求めれることは違うものですし。。。明日のクラスメートとのディスカッションがドキドキ&楽しみです。