セネガル留学の背景

ブログの前の題名の通り、もともと紛争予防に興味がありました。今は、セネガルで起業をしたいと考えておりその準備を兼ねて1年くらいセネガルに滞在するので、ついでにMBAを取ってこようと考えています。以下詳細です。(なぜセネガルか、というのは別の機会に)

紛争予防にはいくつかの方法があります。予防外交とか水を初めとした資源配分の適正化とか教育とか。そのうちの一つに貧困削減というのが入ると考えてよいと思います。紛争の原因は本当に様々ですが、貧困が大きな原因の一つであると思うからです。もちろんこれだけでは紛争の原因の一つが貧困であるというだけで、貧困を削減したら紛争が予防できる、というロジックは自動的には成立しませんし、貧困削減といってもそれがいびつな形となってしまえば、それ自体が紛争の原因にもなり得ます。とはいえ、国の経済を底上げするような貧困削減であれば、直感的に言って紛争発生のリスクは減らせるのではないかと考えています。

貧困削減の手段として、「ビジネスベースでの経済成長を通じた貧困削減への貢献。それを通じた紛争予防」というのが、自分の目指す方向性として、現時点で一番フィットしています。貧困削減で現在一番多く取られている方法が国際援助になりますが、それよりも、その国が行うビジネスから生み出される付加価値を高める事により経済成長をはかるという方法の方が、1.自分のこれまでのキャリアをより活かせる、2.多くのアフリカの国が援助ではなく投資を求めている、3.(国の地力を鍛えることから)援助よりも持続可能性が高い、という理由から自分の目指す方向性として腹に落ちるのです。そこで、アフリカのビジネスを何かしらの方法で活性化させてより大きな付加価値を出せるようにする為に何かがしたい、と考えています。

そのために、自分でアフリカの企業のマネジメントに深く携わりたいと思っています。言い換えれば、何かしらの形で現地の企業の経営陣として活動をするということです。過去これまで、SE→コンサルタント→銀行員というキャリアを歩んでいますが、そろそろ事業会社の経営陣として、自分の考える経営手法で会社を動かしてみたい、変えてみたいと思っているためです。またこれが、現地にはないビジネス慣習を取り入れることで、現地の企業の活性化に一番つながる方法だと思っています。

そこで、アフリカで起業をして自身でマネジメントを行いたいと考えています。アフリカの企業のマネジメントに携わる方法は大きく、1.海外事業企業のアフリカ子会社の経営陣になる、2.海外PEファンドの一員としてアフリカの投資先企業に経営参画する、3.アフリカの企業の経営陣になる、の3つに分ける事ができると思いますが、現在は、アフリカで起業する事により、3.アフリカの企業の経営陣になるというオプションを考えています。1.では結局親会社の経営に大きく左右されてしまいますし、2.については有力なオプションとは思うものの、PEという世界に入るのは結構難しいので狙わなくはないですがあまり現実的なオプションではないと思っています。そこで3.のオプションになりますが、既存の会社にjoinすると自分の意思決定で会社を動かす立場になるまでに時間がかかりますし、既にある企業文化に大きく左右されてしまう。ということで、大きなリスクはあるのですが、アフリカで起業をし、アフリカの企業向けに付加価値をあげる為のお手伝いをするとともに、自社で雇用を生みつつ一流の人材を育てて行くという事を目指しています。

とはいえ、本当に大きなリスクなのでいきなり行って会社を作るというのはあまりにも無謀ということで、準備期間が必要。そこで、1年間という期限を決めて本当にビジネスを立ち上げる事ができるかの調査をしたいと思っています。また、その為だけにアフリカに行くというのもいまいちだし、一家の主として、うまく行かなかったときに他のキャリアも展望できるように、ついでにMBAも取ってしまおう、MBAのレポートで、、、とか言えば情報収集もしやすいし、というのがセネガル留学の背景です。(長かった。)

セネガル留学に踏み切る条件は2つあって、1.フランス語習得、2.大学院合格です。1.についてはこれまである程度勉強してきて、10月に実施されたDELFというフランス語の試験でB2というレベルをパスしたことが昨日判明しました。フランス留学のいくつかのブログを見ていると、このレベルで留学に踏み切っている方がちらほらといらっしゃるので、まあこれで最低限のレベルという意味では大丈夫かなと思っています。2.については現在願書を提出したというところで、近日中に電話面接の予定。これについては結構すったもんだがあってまだ解決していないのですが、それについては追々書きたいと思います。