ひたすら小説を読む、日曜日

今日は、というか、昨日の夜中に家に帰ってきてから、ひたすら小説を読んで、寝て、また小説を読んで、寝て、ということを繰り返した一日でした。

最近、司馬遼太郎「最後の将軍・徳川慶喜」を読み終わり、今は、村上龍「半島を出よ」の文庫版を読んでます。

全く毛色の異なる二作品ですが、どちらも読み応えありです。

前者は、江戸時代最後の将軍、第十五代将軍徳川慶喜の反省を描いた作品。歴史の教科書とかだと、大政奉還とか、王政復古の大号令があったときに、ただ単に存在していた人という印象なのですが、ところがどっこい、質実剛健、明晰、かつ政治的にドロドロしたことをやらせてもいっちょ前という大層な人物であったことが、とても良く分かりました。この作品は、司馬遼太郎の「竜馬が行く」の後に読むと良いかもです。

村上龍の作品は、今読んでいるところですが、期待を裏切らないスペクタクル。しかし、この一作を仕上げるにはとてつもなく幅広い分野のそれなりに深い知識が必要だと思うのだけれど、そういう知識をきちっと咀嚼して、ストーリーとして纏め上げる、その力にとりあえずは脱帽です。

さて、あと5日間、がんばるぞっと。