金融機関によるビジネスのアレンジメント

今の会社に入って驚いたのは、「仕事を作り出そうとしない」という点。

たとえば、ある企業が海外で鉄道を敷いて、そこで商売をしたいと考えている。そのためにいろいろな人に会って話をしているけれども、どうにもうまくいかない。

金融機関としては、この企業が鉄道事業の引き受け先を見つけた後で、鉄道敷設のための資金を提供する、というのが通常の流れですが、このままだと話がつかない。

こういう状況を見ると、私としては「それじゃあ、関係者を集めて、みんながうまくいくような形で物事を前に進めるような検討の場を作り出して、ファシリテートをしてその結果としてビジネスが生まれたらそこで融資を行う」という形で「ビジネスが無いなら、作り出そうよ」という発想なのですが、どうも今のところはそうではないらしい。

あくまで我々として出来ることを淡々と示し続けて、実際にビジネスが出来上がった段階で初めてActiveに動き出す、というのが基本動作らしいし、そこからはみ出すのを嫌がっている節がある。

今後は、こういうビジネスアレンジメントみたいなことをしていかないと、付加価値って出ないと思うんだけどなぁ、となんとなく思った一日でした。