マラケシュに移動

定刻8時半、実際の出発9時半のCTMという国営バスに乗って、カサブランカを離れて一路マラケシュへ。
ラバトが首都で、カサブランカをビジネスの中心と言うのであれば、マラケシュは文化の中心。3年前にモロッコに来たときにも、一番印象に残った町がマラケシュです。

3時間半ほどでマラケシュに到着したのですが、まずは3年間の変貌にビックリ。道はキレイになっているし、欧米風のお店、カフェが大量に増えているし、高級ホテルも増えてる。3年前も、それなりに欧米人には人気のある観光地ではあったのですが、それが間違いなく加速しています。

現在も、新市街では大型ホテルやリゾートマンション、ショッピングモールが建築ラッシュのようで、今後もマラケシュの発展は続きそうです(ただし、ちょっとよさげなマンションが1部屋で3000万円弱します。少しバブル気味ではないかとも感じています)。

あと、驚愕の事実として、マラケシュでは(まだ一部ですが)歩行者用信号機が設置されはじめました。
ロッコでは、基本的に歩行者用信号と言うのはありません。歩行者は、あくまで車の信号機を見ながら渡るタイミングを計ります。さらに、車の信号機は、交差点の結構手前にあるので、実際には歩行者は横断歩道に立つと車の信号機は見えないため、「何となく車が来なくなった」というタイミングで渡ることになります。これは、未だに結構怖い。
それが、ついに、歩行者用信号が導入。おそらくモロッコでははじめての試みではないかと思います(少なくとも、カサブランカの2日間の滞在では一度も見なかったです)。

さて、マラケシュの名物は、間違いなく旧市街の迷路のようなメディナと、メディナの中のフナ広場。メディナは旧市街のことでモロッコのどこの都市にもあるのですが、ここマラケシュとフェズがその中でも有名。マラケシュメディナが有名なのは、その複雑さと、昔からあまり変わっていないという点(だと思う)。

前回来た時には、この中のマラケシュ博物館と言うところと、なめし皮職人地区に行きたかったのですが、迷いに迷った挙句、博物館のみにたどり着くことが出来ました。ということで今回は、なめし皮職人地区にトライ。

手元にある頼りなさげな地球の歩き方の地図をまずは頼りにして歩くと、、、3年前と全く同じ道で、同じように迷ってしまいました。。。その後、かなりぐるぐると回った挙句に、ようやくその地区にいたる道を発見。ドキドキしながら歩いていると、周りの子供から、「ここだよ、ここ」と指を指される。

ここかー、と思って覗き込んでみると、



無くなってました。



正直に言うと、古い昔からのなめしに使うかめは撤去されて、コンクリートで固められたなめしようの重曹を入れる容器が使われていました。

もう、がっくりすぎ。

それでもあきらめきれず周りを見たのですが、どうやら無いみたいでした。これは、フェズにもあるはずなので、こんどフェズに行ったときに見ることにしよう。

で、その後もぐるぐるぐるぐると迷い歩き(同じところを3回も通ってしまいました、ビックリ)、フナ広場に出てきました。ここは、昼間はまばらな屋台や大道芸人が、夜になると一気に増えて、独特の雰囲気を醸し出します。今は、こちらの時間で17時半。あと2時間ほどここで待って、夜の屋台で夕食を食べる予定。