10を聞いて、10を知る。

工場見学の前に伺った話。質疑応答の中で、「インド人を工場で使う上で、一番大変だったことは何ですか?」とたずねたところ、「日本では、2を言えば10返ってくる。インドでは、10を言わない限り、決して10帰ってくることは無い。」と言う点でした。当たり前かも知れませんが、これはソフトウェア業界にも全く同じことが当てはまります。でも、工場の方もおっしゃっていたのですが、「実は、10が欲しかったら、10をちゃんと言って上げるのが本来の方法であって、日本が実は普通ではない」です。なので、グローバルな経営をしていくのであれば、この「本来」の方法に、あわせる必要があるし、結果的にこの方が品質が安定する、というメリットもあります。このように、たとえ本社が日本であっても、現地の文化、風習を知り、本社の方法をそれにあわせていくことが、グローバルな経営には必須です。したがって、「グローバル」に経営をしたいのであれば、決して一つのやり方をグローバルに当てはめるのではなく、「ローカライズ」することが必要。しかし、もちろんグローバルにやり方を統一する必要ももちろんあるので、このバランスを如何に保つか、がキモになる、と言うことを改めて思い知らされました。