日本とドバイの違い - 公共事業について

現在、ドバイでは、観光立国を目指して、さまざまな施策を行っています。
そのひとつとして、「パームアイランド計画」と言うのがあります。
今までは、ビーチ沿いと運河沿いにリゾートホテルを立てるだけだったのですが、観光用の人口の島を作ろうとしています。


添付している写真を見ていただくとわかるのですが、パームやしの形をした島を海の上に作ろうとしています。


ただの埋め立てではない。観光としての付加価値を高めることを強く意識した島であることがわかると思います。


観光立国を目指すドバイでは、公共事業の投資は、すべて「回収」を目的として行われています。日本では、公共事業投資は、「選挙で勝つため」に「お金を使うこと」もしくは「モノを作ること」が目的となっているのと、正反対ですね。


もちろん、すべての公共事業において、利益を上げることを目的とすることは出来ません。しかし、投資の回収という観点が入るか入らないかによって、公共事業に「サービス」という観点が加わることになります。この点が、大きいのです。


公共事業というのは、「民間に出来ないこと」という側面もありますが、もうひとつの側面として「公共財としての価値を提供すること」という側面もあるはずです。この後者の質を高める観点として、如何にして高品質なサービスを提供し、利益を上げるかを考えることは有用であり、かつ重要でしょう。


それでは、今日はこの辺で。