コートジボアールの携帯と宝くじ

西アフリカのコートジボアールでは、携帯を使った宝くじが実施されています。
例えば、Orangeというフランス系のキャリアの場合、数字を当てると、6ヶ月間、7600ユーロをもらい続けられるくじ引きというのを実施していたり、Moovというキャリアでは電話でのクイズが実施されたり、MTNという南アフリカ系キャリアではコートジボアール宝くじ協会と提携し、くじつきのリチャージカード(Grattofoot)が発行されたりしています。

セネガルでもそうですが、元々宝くじ文化がある国だと、法規制さえ許せば、こういうサービスは受け入れられやすいのだと思います。あまりにもこういうギャンブル的なものに依存してしまうのは問題だと思いますが、知り合いのセネガル人のように、「宝くじなんてのは、ろくな人間のやるもんじゃない。金は働いて稼ぐものだ」という風に考えている人もそれなりにいるので、それなりにバランスが取れているようです。

なお、コートジボアールの携帯加入者数は2008年時点で1080万人。シェアは、Orangeが38%、MTNが33%、Moovが17%、KOZが8%、COTE D'IVOIRE TELECOMが3%という状況。2005年以前の成長率も年率39%超と大きいですが、2005年以降が年率60%超というすさまじい成長率になっています。
コートジボアール通信庁(Agence des Télécommunications de cote d'ivoire)のウェブサイトhttp://www.atci.ci/pages/statistiques_telecoms.phpより)

コートジボアールの全人口が2110万人(出所:外務省)ということなので、まだ伸びる余地はありそうですが、このままの成長率が続くと2010年(今年ですね)には全人口を突破してしまうので、加入者ベースでの成長鈍化は近いか。