企業間データ連携の重要性

製造業だったら、もう当たり前なのかもしれないのですが、製造のための原材料の在庫状況や調達状況、製品の出荷情報を共有したり、ある企業からある企業に商品の発注があったら、それが自動的に受注企業のデータベースに登録されて、それをトリガーにして受注企業のプロセスが自動的に動く。

金融業ってそうじゃないらしいです。

ある銀行がお金を貸したいと思って、一緒に融資をすることになっている別の銀行にお金を一緒に貸しましょうと話をする場合、コミュニケーション手段は、なんと、FAX。

FAXをもらって、それを人が目で確認して、それに基づいて人がコンピューターをいじってお金の貸し出し手続きを行う。

FAXを確認する担当者が休みだったら、どうするんだろう。コンピューターをいじって貸し出して続きを行うときに数字の入力ミスがあったらどうするんだろう。

本当は、お金を貸したいっていうメッセージを企業間のシステムで送って、受取った側のシステムに自動的に登録されて、その実行依頼が関係者に自動的に送付され、関係者は内容を確認してOKというボタンを押すだけで貸し出しが行われる。こういう風にすればミスも手間も減ると思う。

なんでこうなってないんだろう、と最近思うことしきり。まあ、導入時のリスクが高いから、銀行としても内部で承認を得づらいし、システム構築側もリスクの高さに腰が引けているのかもしれない。

誰か、がんばって提案して、作ってください。日本の金融業の労働生産性改善に大きく貢献すると思いますので。。。