第一ターミナル 南ウイング

今回は、Star Allianceのマイレージを最大限ためるために、日米間はANA、米国内はUAを利用します。
なので、成田空港は、6月2日にオープンしたばかりの第一ターミナルの南ウイング。
新しくなって、だいぶ便利になったという話だったので、それを見るいい機会だと思いました。
(今は、第一ターミナルの44番ゲートで書いてます。)

で、利用したのですが、
感想は、0点を普通、でそこからの、プラス、マイナス評価を加算していくように計算すると、






−85点。(相当イケテない)





 1.TSUTAYAが入ったのは、いいと思う。ま、普通に本屋が増えただけといえばそれだけでもあるから、TSUTAYAである必然性は、基本的には、無いのですが。それに、それほど大きな本屋というわけでもない。(ただ、TSUTAYAのTカードとANAマイレージは提携関係にあるので、ANAマイレージ利用者にとっては、今までは空港で本を買っても、それでマイレージがたまることは無かったのが、たまるようになる。それでも、大きなメリットではないとは思いますが。)
(+5点)

 2.チェックインカウンターのエリアが、AからHまであるのですが、どのエリアの前にも、ANAの名前が入った看板が立っている(ANAとTHAIとか、ANAとSQとか)。なので、普通に見ると、エコノミークラスであればどこのエリアでも、ANAであれば、チェックインできるのかと思ったのです。しかし、実際には、AからHまでのうち、ファーストクラス、ビジネスクラスに割り当てられている2,3カウンターは別として、ANAのエコノミークラスは、Fしか使えない。とってもわかりづらい。
(-20点)

 3.普通のチェックインカウンターにも、自動チェックイン機がついている。すなわち、普通のチェックインカウンターに人がいるのにもかかわらず、自動チェックイン機がついている。これは、チケットのチェックインと、荷物のチェックインを同時にやるという、今までの業務のうちで、この業務フローを買えずに、チケットのチェックインだけを自動化したことによります。利用者側は、今まではカウンターの地上スタッフにチケットとパスポートを渡せば全部やってもらえたのに、今後は、チェックインカウンターのところで、最初に自動チェックイン機でチェックインをして、その次に、地上スタッフに預ける荷物のチェックインをしてもらう必要がある。1度で済んでいたことが、2度になるので、明らかに効率が低下。
  自動チェックインは、他の空港でもやっている例はあります。フランクフルトの例だと、自動チェックイン機は、チェックインカウンターと別のところに集中的に設置されています。自動チェックインを使いたい利用者は、最初に自動チェックイン機のところでチェックインをする。そして、荷物を預けたいのであれば、荷物を預けるためにチェックインカウンターに向かう、という流れになります。同じように見えて違うのは、成田の場合は、荷物を預ける、預けないにかかわらず、「チケットチェックイン+荷物チェックイン」を行っている人々と同じ列に並ばないといけないのに対して、フランクフルトの場合は、荷物を預けないのであれば、「チケットチェックイン」のみをする人々の列に並ぶだけなので、圧倒的に時間は短いのです。
(-30点)

 4.自動チェックイン機でパスポート情報を読み取るのですが、そのときにどうも読み取り出来ないケースが結構ある。しかも、完全に読み取れなくても、特に警告等を出すことなく、OKという状態で、次に進んでしまう、という2重の問題点があります。それでは、パスポート情報を正確に読み取ってもらえなかった利用者はどうなるかというと、搭乗口で個別に呼び出されて、そこで必要な情報を地上スタッフがパスポートを見て入力するのです。これでは、出発前に免税店やレストランで食事をしていても、呼び出されることがあるわけで、相当イケテない。実は、私も呼び出しを喰らいました。。。
 これは、機械の初期不良といえるレベルのものだと思うので、しょうがないのですが、問題は、この件数が結構あるということ。私の対応をしてくれたスタッフの方に、「こういうケースって結構あるんですか?」と聞いたところ、「結構あります」という回答。仕事だったら、「じゃあ、一便あたりで、10件くらいですかね、それとも、50件、100件?便によって、ばらつきがある?・・・」などなど、突っ込んで聞かないと意味のある情報にならないのですが、スタッフの方がかなり忙しそうだったので、やめておきました。ただ、私が乗る便で呼び出された人は、私がなんとなく聞いていただけでも、20人は超えていたと思います。そのうち、どれくらいが、この自動チェックイン機のトラブルがらみなのかは不明ですが、普通、搭乗口で呼び出される人数って、ジャンボジェットを使ったフライトで大体5人から10人くらいだと思うので、10人くらいは、この自動チェックイン機がらみだと推測できる。一便の全体の利用者数が、500人(くらいでしたっけ?ちゃんと調べないと)と推測すると、全体の2%。この2%が航空会社側のオペレーションとしてどれだけインパクトがあるのかは不明ですが、いちいち利用者を呼び出して、内容を確認するのだから、それなりにオペレーションに影響があるのではないかと思います。
(-20点)

 5.免税店のラインナップが良くなったと騒がれてるけど、それほどすごいものでもない。そもそも、免税店の魅力というのは、基本的には、「ブランド品、嗜好品を安く買える」ということに尽きるとおもうので、魅力を挙げるのであれば、有名店をそろえるくらいしか、やることは無い(基本的には)。そうすると、結局どの空港でも似たようなラインナップになるから、「これはすごい!」とはあまり思えない。
 お店の数、アクセスの利便性で考えれば、クアラルンプールとドバイがかなりいいという印象を受けます。それと比べると、まだまだという感想です。
(±0点)

 6.チェックインカウンターのうち、一部は、急ぎの利用者(出発までもう1時間をきってしまっているとか)に、それ以外は、通常の利用者に割り振るという運用をしているのですが、それは周りから見ると「何であの客は空いているカウンターに誘導されて、自分たちは、こんな長蛇の列なんだ?」となります。まあ、説明とか全くなしで、便名ベースでカウンターを割り振ってるので、当然の疑問。しかも、長蛇の列が、本当に本当に長い。チェックイン前に、荷物の検査を以前はしていて、それをなくしたことで、チェックインカウンターまでの長蛇の列は解消されると思われていたのですが、以前と同じくらいの長蛇の列が出来ていたと思います。
(-20点)

という感じの感想でした。