だから、改革は成功する。

最近、開発系、アフリカ系の本と並行している仕事系の本が、こちら。

だから、改革は成功する

だから、改革は成功する

書いてあることは、以下の4つ。

1.改革の問題点発見
2.改革の解決策立案
3.改革の解決策実施
4.改革マインド

1〜3に関しては、実例も交えて、いかにして改革を「科学的に」行うか、について問題点の発見から、解決策の実施までをわかりやすく、かつコンパクトにまとめています。
4に関しては、改革を行うような人(本書では「改革屋」と呼ばれています)が持つべきマインド、スキルについて、これもわかりやすく、かつコンパクトにまとめられています。

改革の理論と実践がバランスよく取り込まれていて、さらに改革屋となるためのマインドまで書かれており、ビジネス書では久しぶりの良書と感じました。
改革をしたい、改革をしている、という人に加えて、結局改革屋に求められるのは、コンサルタントに求められるものとほぼ等しいため、コンサルティングファームを目指す人、コンサルティングファームに入りたての人にはお奨めの本だと思います。(著者は、元マッキンゼー

私は、以前いた2つの会社で、改革とはいえないですが、組織の変革をしたいと強く思っていました。けれども、結局できなかったという過去があります(転職の面接ではだいぶこの経験を使わせてもらいましたが)。過去2回転職していますが、特に最初の転職は、「会社を変えたいけど、会社を変えるだけの権限を持つには10年もかかる。そんなに待ってられない」という思いで転職をしました。しかし、この本を読んで、きちんと行動していれば、転職しなかったかもしれません。それくらい、私にとってはヒットした本です。

プロジェクトに入って、即ちお客さん先で過ごす時間が1ヶ月を過ぎたのですが、日々、お客さんの会社を、良くしたい、という思いが強くなってきていることを感じています。(プロジェクトと直接関係無くても、お客さんにダメ出ししたり、怒ったり、思考方法を示して教えてあげたり、ということをし始めています。というか、良くしたくてしょうがなくて、我慢ならなくなってきてる。)

大きなものから小さなものまで、問題点が山積みになっているので、今のプロジェクトのスコープには入っていませんが、何かしらの改革を起こして、価値を残したいと考えています。

やっと、戦略コンサルっぽくなってきました(笑)