法人営業「力」を鍛える

法人営業「力」を鍛える

法人営業「力」を鍛える

営業をやりたいから、と言うわけではありませんが。読んでみました。内容は、法人相手の営業戦略についてのフレームワークの説明+ちょっとした事例。内容自体はそれほど目新しいものではなく、マーケティングの教科書に載っている程度のものですが、適度なサイズにまとまっているので、法人の営業を始めてやる人、マーケティングを勉強したて、これから勉強する人には、まずはお勧めできます。また、本書の序章に書いてあるとおり、営業、マーケティング、経営者にも向いている内容ではあります。この程度であれば、脳みそに染み込んでるレベルになってないとダメだと思います。(自分も含めて。)フレームワークが分かってから、実践することのほうが数百倍大変ですから。フレームワークぐらいは、熟知してないとお話にならない。

(2005/6/26 追記)
本書の論点をまとめておく。備忘録。
(本書の内容に、自分的なコメントを付け加えてます。)
1.市場分析
 1.1.チャンスマップ
 既存・新規×顧客・市場のマッピングと、バリューチェーンでのマッピング
 1.2.顧客セグメンテーション
 高くてもいいものを求める v.s. 安くてそこそこのものを求める
 大規模企業 v.s. 中小企業
 1.3.売り上げ方程式
 マーケットシェア = カバー率 × 勝率
          = カバー率 × 認知率 × トライアル率 × リピート率
 1.4.ベンチマーク
 コストベンチマーク
 ケイパビリティベンチーマーク → 顧客の満足度、顧客から見たときの重要度を指標に入れることが重要。

2.戦略
 2.1.標準化
 デファクトスタンダードを目指す。
 顧客のカスタマイズ要求をかわす。
 2.2.カスタマイゼーション
 顧客を常に研究し、マニアになり、顧客の期待を上回る商品を提供。ターゲット顧客を絞る必要あり。


3.顧客理解
 3.1.顧客ターゲッティング
 儲かる顧客、儲からない顧客の選別化。
 儲かる顧客を大切に、そうでもない顧客はそこそこに。
 3.2.ニーズの深堀
 顧客の言ったとおりのものを提供するのは、二流。なぜなぜ5回。ニーズを深堀りし、言ったことのものを提供して満足させる。そのことで、価格の低下も防げる。
 3.3.EVC
 顧客にとって、自社の商品がどれだけ今のものよりもお得か?
 3.4.DMU
 顧客の意思決定プロセスは、大事。

4.顧客アプローチ方法
 3.1.ミッション別スタッフ
 顧客セグメンテーションごとのスタッフ。
 3.2.チーミング
 スペシャリストのオーケストラ。
 3.3.コラボレーションwith顧客
 顧客の中に入り込む。顧客のビジネスプロセスの一部になる。長期的な信頼関係からLTVの最大化を狙う。
 3.4.SFE
 出来る営業と出来ない営業の差をいかに見分けるか、出来る営業の方法論を如何に組織内に浸透させるか、がポイント。

5.プライシング