「渋谷ではたらく社長の告白」

渋谷ではたらく社長の告白

渋谷ではたらく社長の告白

久々にシビレました。

サイバーエージェント社長の藤田氏の生まれたころから、起業、
現在に至るまでの事例本です。

何度も夢を忘れたり、あきらめかけたりしながらも、ギリギリの
ところで踏ん張って、夢を追いかけ続けている姿が、とても
緊迫感を持って伝えられています。

自分は、事例本を、頭の中の経営理論を事例と組み合わせる
ことでより実践的なものにする、という目的意識を持って読んで
いますが、この本はそんなことを忘れさせてくれるくらい、
シビレさせてくれました。

この本を読んだ中で、藤田氏の一貫したスタイルだなと感じた
のが3点ほどあります。


①ハードワーク
②事業の前に人
③実績の前に目標


①ハードワーク
彼は、本書の中で、あまり忙しくなくてもとにかく働く、という
ことを何度か書いています。
実際、会社をそして自分を成長させようと思えば、やることが
無くなる、なんてことは無いわけで、当然かも知れません。

最近読んだ、「素頭」で1億円稼ぐ仕事塾―スーパーコンサルタントが明かす*1
に書いてあったのですが、成功しようと思ったら、最初の3年
は死に物狂いで、働くことが必要で、その後はそれを維持する
努力をすればいい、と書いてあります。
また、長い時間働いているうちに「量」が「質」になるとも
書いています。

藤田氏の実績は、このことを如実に表しているとも言えると
思います。


②事業の前に人
会社は、組織として動いているわけですが、結局は一人一人の
社員が基本であり、すべてはそこに由来します。
事業と言う無形の価値を、有形のものにして、実際の価値を
生み出すのは紛れも無く一人一人。
すばらしい事業も、人がコケれば、簡単にコケます。

ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則*2に「適切な人をバスに乗せる。
行き先はそれから決める」とあるように、藤田氏もとりあえず
よさそうな人を採用して、やることはそれから決める、
と言っています。

これは、至極まともであり、かつベンチャーでなければなかなか
できないことですよね。大企業では、やる事業に当てはめて、
人を採用するわけですから。


③実績の前に目標
とりあえず、言ってしまう。言ってから、どうにかしてその
目標を達成するために、戦略を練り、がんばる、というスタイル。

高い目標を掲げることによってだけでも、低い目標を掲げる
よりも結果的に高い成果を掲げる可能性は高まります。
が、さらにそれを人に公表することで、いい意味でのプレッシャー
によって、自分を奮い立たせ、がんばることで、より目標の
達成可能性を高める、と言う方法。

自分も、ものすごく良く使います。

効果、てき面です。高い目標を掲げるので、大変ではありますが。


この3点のうち、①③は特に、自分の仕事スタイルと極めて
似ているので、励まされると同時に、まだまだがんばらねば!
と思いました。
(ちなみに、今自分は26歳ですが、藤田氏は26歳で、この会社を
上場させています。そういう意味でも、自分を奮い立たせて
くれます。)

実は、奥菜恵が結構好きなので、それもあって、スゴイなぁと
思ってしまうところも、あったり。


いろいろな意味で、本当にシビレさせてくれました。


明日から、とりあえず目の前の目標を達成するために、全力で、
一日一日を自分との真剣勝負と考えて、今まで以上にがんばります!

*1:

「素頭」で1億円稼ぐ仕事塾―スーパーコンサルタントが明かす

「素頭」で1億円稼ぐ仕事塾―スーパーコンサルタントが明かす

*2:

ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則

ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則